こんにちは、イギリス在住のamiです。

イギリスの隣に浮かぶ島、アイルランド。ギネスビール発祥の地として有名ですね。アイルランドは独自の文化を持っており、アイディンティーが高いです。とってもフレンドリーなアイリッシュの人たち。一緒にパブで飲むのも楽しいですよ。

アイルランドの正式名称は「アイルランド共和国」となり、EUに加盟している国です。北アイルランドは、イギリスの4つの国で構成されるうちの1つとなっています。北アイルランドは、「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」です。ブレグジットによってEUを離脱したイギリスです。

アイルランドは通貨はユーロ、北アイルランドはポンドが使われています。それぞれに首都もありアイルランドはダブリン、北アイルランドはベルファーストです。それぞれ違う国ですが、国境を接しており同じ島国となっています。

アイルランドの第一言語は、「アイルランド・ゲール語」です。しかしアイルランドの人たちは英語をネィティブに話す人ばかりです。英語が優勢していますが、EUはアイルランドの第一言語を、アイルランド・ゲール語に定めたのが2007年のことです。

アイルランドの第2言語は「英語」です。アイルランド訛りの強い英語を話すアイリッシュです。アイルランド英語は、イギリス英語のルーツがあるのです。16世紀以前はアイルランド語のみでしたが、イギリスによって支配されてから400年以上に及び、英語が主流となっていったのです。

アイルランドの人たちは99％が、英語を話します。2005年のエコノミストの調査によると、世界で住みやすい国に選ばれているアイルランド。英語が母国語となるアイルランドのため、多くの留学生や、ワーキングホリデーによって外国人が訪れています。

アイルランドの訛った英語、アイリッシュアクセントがあり、最初耳にするときは、何を言われているのか、分からないかもしれないですね。しかし、普通にネイティブ英語を話すために、観光では問題がないでしょう。

元気ですか？調子はいかが？の英語は、「How are you?」ですが、アイルランドでは「What's the craic?」と訛っています。『Craic』とはアイルランド独特の訛りとなり、「楽しい」という意味合いなのです。

元気だよ〜！と言い返す時の英語は「I'm good」ですが、アイルランド語の訛りでは「I'm grand 」が使われます。

アイルランドのアクセントで、首都のダブリン(Dublin)のことはを“ドゥブリン”と言います。またよく聞くのが、「バスをBus(ブス)」となります。アイルランドの人たちはそのまま読んで発音をするのです。

• アイルランド　Eire(エーラ)
• ようこそ〜　パブや空港、ホテルなどで使われます　Fáilte(フォルチャ)
• 乾杯！　Sláinte(スロンチャ)
• さようなら　Slán(スローン)

アイルランドでは、英語とゲール語の2つの標識があります。道路標識、レストラン、カフェなどのトイレには英語と、ゲール語で書かれているのです。

公用語となっているアイルランド語、ゲール語ですので、バス、地下鉄、飛行機の中でも看板やアナウンスは2つの言語で行われています。

• 男子トイレ　Fir(フィア)
• 女子トイレ　Mná(マノー)
• 駅　stásiún (ストースィウーン)
• 空港　aerfort (エールフォルト)
• 警察　Garda(ガーダ)
• お店　siopa(ショッパ)

アイルランド政府は、第一言語を守るために5歳から18歳までの子供達に、義務教育の一環として、ゲール語の授業を行なっています。

スコットランドも同じように、かつてはゲール語を使っていたスコティッシュの人たち。アイルランド・ゲール語と、スコットランド・ゲール語は似たような文化、歴史を持っているのです。

スコットランドでもゲール語のみの幼稚園から学校があり、第二の言語としてゲール語を話している人が多いです。

アイルランドには、第一言語のアイルランド語保護地域があります。西に位置するゴールウェイ(Galway)にある、「ゲールタハト(gaeltacht)」はアイルランド語、ゲール語のみを話すエリアとなっています。もちろん英語は使われておらず、ゲール語での生活です。

アイルランドの義務教育として、”ゲールタハト”へ修学旅行へ行き、アイルランド国民としての第一言語の母国語を学ばせる機会を多く作っています。

大自然あふれるアイルランド。ギネスビールの好きな方は、一度は本場のアイルランドへ行きたいですね。ぜひアイルランドゲール語で乾杯を言いましょう！